32:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/07(木) 17:16:09.70 ID:+EtVRVLso
花子「櫻子はひま姉のところに戻れるかわからなかったから、きっぱり振れなかったんでしょ!? ってことは櫻子、もしも転校できてなかったらこの人と付き合おうって思ってたんでしょ!?」
櫻子「はぁ!? 思ってないよ!」
花子「ならちゃんと断ればよかったはずだし! 結果的にひま姉のところに戻れたから、今になって冷たい対応をとって、それで諦めてもらおうとするなんて……!///」
櫻子「……!?」びくっ
抵抗する櫻子の手の力が弱まった。
花子の頬には……熱い何かが伝っていた。
花子「会いたいって……言ってくれてるんだから、会ってあげてよ……櫻子のことが好きだって言ってるんだから、冷たくしないであげてよ……っ!///」
櫻子「花子……っ」
花子「ばか櫻子っ!! そんなひどい人だなんて思わなかった!」ぶんっ
櫻子「きゃっ!?」ぼすん
花子「櫻子なんかに……ひま姉と付き合う資格ない!!!」
櫻子「!!」はっ
顔面におもいっきりクッションをぶつけ、思いの丈を大声で浴びせかけて花子は部屋を飛び出した。
階段を下りて脱衣所に入り、誰も入ってこれないようにすぐに鍵をかける。お風呂に入らなきゃいけないのもそうだったけど、今は櫻子の顔を見ていたくなかった。
グレーのシャツの生地に涙の跡がぽつりと目立ってしまっている、櫻子のおさがりTシャツを乱暴に脱ぎすて、脱衣カゴに放り投げる。
洗面所の鏡に映った自分の顔が目に入り……真っ赤で情けない泣き顔を見たら、余計にみじめに思えた。
櫻子とあの人のことなのに、なんで花子が泣いてるんだろう。
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