102: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/10(日) 01:28:13.21 ID:dLHNu4/I0
 曜 「建設現場で次々と狂人化事件が起きて、真っ先に千歌ちゃんの家が怪しまれた」 
  
 曜 「私、見てられなかった。千歌ちゃんが周りから追い詰められて、どんどん人間不信になってくのは、見てる私でさえ辛かった」 
  
 梨子 「だから、千歌ちゃんから疑いの目を逸らすために…」 
103: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/10(日) 01:28:53.90 ID:dLHNu4/I0
 曜 「そして余計、千歌ちゃん達に非難が浴びせられた。狂人化事件の被害者とか、その遺族とかからね」 
  
  
 扉が突然、大きな音を立てて揺れる。 
 千歌ちゃんが向こう側から、扉を力任せに叩き続けている。 
104: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/10(日) 01:29:31.53 ID:dLHNu4/I0
 曜 「梨子ちゃんは、人を信じる天才だもん」 
  
 梨子 「……っ!!」 
  
  
105: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/10(日) 01:30:02.25 ID:dLHNu4/I0
 走った。 
 ただひたすらに、走った。 
  
 後ろから聞こえる、曜ちゃんのだんだん小さくなっていく声と、千歌ちゃんの叫び声に耳を塞ぎながら。 
  
106: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/10(日) 01:30:33.98 ID:dLHNu4/I0
 〜その頃 果南宅〜 
  
  
 果南 「くそっ…! 治まれ…治まれってばぁっ!」 
  
107: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/10(日) 01:31:00.76 ID:dLHNu4/I0
 皮を丁寧に剥き、みかんを1片口に放り込む。 
  
  
 果南 「……おいしぃ…お…いし…ぃよ…!」 
  
108: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/10(日) 01:31:36.87 ID:dLHNu4/I0
 〜夜道〜 
  
  
 地獄…今、沼津が完全にその状態にある。 
 千歌ちゃんだけじゃなかった。街の人々のほとんどが、狂人化している。 
109: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/10(日) 01:32:14.72 ID:dLHNu4/I0
 頭に鈍い感覚を覚えた。 
 頭を触ると、掌にベットリと血がついていた。 
  
 地面の冷たさを直に感じながら、決意する。 
  
110: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/10(日) 01:32:51.41 ID:dLHNu4/I0
 ひぐらしのなく頃に 
  
 【嘘話し編 ―完―】 
111: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/10(日) 01:33:41.71 ID:dLHNu4/I0
 本日はここまでとさせていただきます 
 読んでいただきありがとうございました。第3編に続きます 
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