211: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/13(水) 22:35:23.60 ID:FbcA272X0
 ルビィ 「…別に、小原家が憎かったわけじゃないです。ただルビィは、黒澤家としての役目を果たせればそれでよかったんです…!」 
  
 梨子 「黒澤家としての役目?」 
  
 ルビィ 「……ルビィは、黒澤家から捨てられたんです。ルビィが未熟だったから」 
212: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/13(水) 22:35:51.90 ID:FbcA272X0
 ルビィ 「だからルビィは、黒澤家の人間として、しっかりとやるべきことをやれると証明したかったんです!」 
  
  
 ルビィちゃんは涙を流しながら、自分のしてきた事をすべて告白し始めた。 
  
213: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/13(水) 22:36:42.85 ID:FbcA272X0
 ルビィ 「事件が起きて確信しました。狂信水は本物だって…」 
  
 梨子 「狂信水は、神社で?」 
  
 ルビィ 「お姉ちゃん達の反対運動が成功しますようにって、毎日お参りに行ってたんです」 
214: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/13(水) 22:37:11.31 ID:FbcA272X0
 ルビィ 「訳の分からない呪いなんかの話まで出始めて…お姉ちゃん達が疑われて! 耐えられなかった…!」 
  
 曜 「……。」 
  
 ルビィ 「ホテル建設が中止になっても、足がつくようにわざと狂人化を起こし続けた。それでもルビィが捕まることはありませんでした」 
215: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/13(水) 22:37:37.83 ID:FbcA272X0
 ルビィ 「何も生みやしないいじめや嫌がらせだけを続ける人たちに嫌気が差したんです。だから、すべて終わらせようと…」 
  
 梨子 「…そうだよね、確かにそうかも」 
  
 千歌 「梨子ちゃん?」 
216: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/13(水) 22:38:24.15 ID:FbcA272X0
 鞠莉 「…私はね、いじめを受けて分かった。この街の人は、本当にこの街が好きなんだなって」 
  
 ルビィ 「鞠莉さん…」 
  
 鞠莉 「今まで反対を押し切って開発を進めたことは何度かあったけど…こんなに熱いハートを感じたのは初めてだったよ」 
217: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/13(水) 22:39:13.74 ID:FbcA272X0
 梨子 「ルビィちゃん、もうちょっとだけ、みんなを信じてみない?」 
  
 ルビィ 「信じる…ですか…?」 
  
 梨子 「うん、きっとみんな、まだ学んでる途中なんだよ」 
218: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/13(水) 22:40:02.40 ID:FbcA272X0
 果南 「……ダイヤ?」 
  
 鞠莉 「どうして、ここが…?」 
  
 ダイヤ 「私に隠し事など10年早いですわ、みなさん」 
219: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/13(水) 22:40:44.63 ID:FbcA272X0
 ダイヤ 「何を言っているのですかっ! ルビィはれっきとした、黒澤家の一員です!!」 
  
 ルビィ 「でっ…でも…っ!」 
  
 ダイヤ 「…黒澤家に疑いが向いた時、あなた相当思いつめていたでしょう?」 
220: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/13(水) 22:41:24.91 ID:FbcA272X0
 ダイヤ 「あなたに責任を、欠片でも背負わせたくなかったのです。ですからお母様は、ルビィを1度自由にさせようとしたのです」 
  
 ルビィ 「でも…ルビィは…!」 
  
 ダイヤ 「本当のことを言っても、あなたは拒否するでしょう? …ルビィは、優しい子ですから」 
221: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/13(水) 22:42:24.69 ID:FbcA272X0
 ダイヤ 「…帰りましょう、ルビィ」 
  
 ルビィ 「お姉ちゃん…私…帰って……いいの?」 
  
 ダイヤ 「自分の家に帰って、文句を言う人がどこにいますか?」 
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