23: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 01:05:05.42 ID:Gw/LBJoB0
 千歌 「嫌だ…私じゃないのに…私は何も悪くないのに…」 
  
 千歌 「なんでみんな信じてくれないの? なんでみんな嘘をつくの…?」 
  
 千歌 「もう、大切な人に嫌われるのは嫌だ…」 
24: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 01:06:08.19 ID:Gw/LBJoB0
 〜翌日 放課後 浦の星女学院 屋上〜 
  
  
 鞠莉 「……まさか、話題の転校生から呼び出しを受けるなんてね」 
  
25: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 01:07:03.33 ID:Gw/LBJoB0
 梨子 「…いじめを受けていると聞きました」 
  
 鞠莉 「…うん。まぁ、自業自得なんだけどね」 
  
 梨子 「それも、学校内だけじゃない。この街の人殆どから、あなたは嫌われている」 
26: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 01:09:00.06 ID:Gw/LBJoB0
 鞠莉 「この街の澄んだ空気…豊かな自然、透き通った海。全てが魅力的だった」 
  
 梨子 「いい街ですよね。来たばかりの私でも、そう思います」 
  
 鞠莉 「そう、いい街よ。だからこそ…父がね、この街にホテルを建てると言い出したの」 
27: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 01:09:39.33 ID:Gw/LBJoB0
 梨子 「“内浦の怒り”…。建設現場で次々と、狂人化事件が起きた。そうですよね?」 
  
 鞠莉 「That's right。最初に起きたのは、現場のチーフのバラバラ死体が見つかった事件」 
  
 梨子 「犯人はすぐに特定…」 
28: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 01:10:49.02 ID:Gw/LBJoB0
 梨子 「建設員が次々と狂人化して、その後無気力症を発症する…。普通では考えられないような現象が、建設現場で次々と起こって…」 
  
 鞠莉 「狂人化した人による事件の被害者の遺族なんかも、建設に反対してきてね…流石の私も参っちゃった」 
  
 梨子 「それで結局、建設は中止になったんですよね」 
29: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 01:11:23.31 ID:Gw/LBJoB0
 鞠莉 「最初は反対してた住民による陰謀とか言われてたけど、皆この呪いを信じ、恐れた」 
  
 鞠莉 「それでも、まだ完全に信じられている訳では無い。現に反対してた住民を疑う声もある」 
  
 梨子 「……千歌ちゃんも、反対してたんですね」 
30: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 01:12:05.97 ID:Gw/LBJoB0
 梨子 「千歌ちゃん、疑われるのがトラウマになってたのね」 
  
 鞠莉 「…分からないわよ、それも演技かもしれない」 
  
 梨子 「えっ…それってどういう…」 
31: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 01:12:59.13 ID:Gw/LBJoB0
 梨子 「…ダイヤさんも、ホテル建設に反対していたんですか?」 
  
 ダイヤ 「突然なんですの?」 
  
 梨子 「知りたいんです。この街で何が起こっているのか…千歌ちゃんが、どうしてあそこまで追い詰められてしまったのか」 
32: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 01:13:52.44 ID:Gw/LBJoB0
 鞠莉 「単刀直入に聞くわ。あの呪いと黒澤家は、なにか関係しているの?」 
  
 ダイヤ 「していない…と言ってあなたはそのまま信じますか?」 
  
 鞠莉 「あら、ダイヤは私を信じてくれないの?」 
33: ◆bx6hWDVQmQ
2017/09/09(土) 01:15:13.47 ID:Gw/LBJoB0
 鞠莉 「単刀直入に聞くわ。あの呪いと黒澤家は、なにか関係しているの?」 
  
 ダイヤ 「していない…と言ってあなたはそのまま信じますか?」 
  
 鞠莉 「あら、ダイヤは私を信じてくれないの?」 
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