七尾百合子「プリムラの花に、言の葉を乗せて」
1- 20
17: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/09/29(金) 18:14:23.44 ID:mEfCliWxO



「おはようございます」

「おはよう、百合子ちゃん」

 事務所に着くと、小鳥さんが笑顔で迎えてくれました。
 私の耳には聞こえませんが、プロデューサーさんもこちらに手を振ってくれています。
 いつも通りの日常です。
 周りから見れば、の話ですが。

 ……どうして、私とプロデューサーさんは……

 本来であれば、楽しく会話して。
 私が想像の世界にトリップしちゃって、プロデューサーさんがやれやれみたいな感じて私の頭を撫でてくれて。
 そんな幸せな瞬間が、これから沢山有るはずだったのに。
 プロデューサーさんの想いを知れたからこそ、これからだったのに……

「……レッスン、行ってきますね!」

 プロデューサーさんに私の声は届きませんから。
 出来る限り笑顔で、私は事務所を飛び出しました。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
32Res/25.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice