17: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/09/29(金) 18:14:23.44 ID:mEfCliWxO
「おはようございます」
「おはよう、百合子ちゃん」
事務所に着くと、小鳥さんが笑顔で迎えてくれました。
私の耳には聞こえませんが、プロデューサーさんもこちらに手を振ってくれています。
いつも通りの日常です。
周りから見れば、の話ですが。
……どうして、私とプロデューサーさんは……
本来であれば、楽しく会話して。
私が想像の世界にトリップしちゃって、プロデューサーさんがやれやれみたいな感じて私の頭を撫でてくれて。
そんな幸せな瞬間が、これから沢山有るはずだったのに。
プロデューサーさんの想いを知れたからこそ、これからだったのに……
「……レッスン、行ってきますね!」
プロデューサーさんに私の声は届きませんから。
出来る限り笑顔で、私は事務所を飛び出しました。
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