七尾百合子「プリムラの花に、言の葉を乗せて」
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25: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/09/29(金) 18:22:31.71 ID:mEfCliWxO



 その後の記憶は、殆ど残っていません。
 気が付けば、私は自宅の布団に寝っ転がっていました。

 ……こんな筈じゃなかったのに。

 ぼーっとした頭で、ただひたすら後悔を繰り返していました。

 プロデューサーさんの側にいるだけで幸せだったのに。
 プロデューサーとお話し出来るだけで楽しかったのに。
 プロデューサーさんの姿を見るだけで嬉しかったのに。
 今では、もう……

 私が、願っちゃったからなのかな……

 自分で想いを伝える勇気がなくて、自分で言葉を伝える勇気がなくて。
 それを全部、するべき事を全てせずに願いを叶えたいなんて。
 そんな事を、ずるい事を願っちゃったからなのかな。
 こんな筈じゃなかったなんて、もう一回やり直したいなんて。

 そう思っている今の自分が、ダメなのかな。

 お互いの言葉を伝えられない恋なんて。
 お互いの姿を見れない恋なんて。
 そんなの、私の望んだ恋じゃないのに。
 そもそも、私が始めた恋じゃないから。



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