1:名無しNIPPER[saga]
2017/09/19(火) 02:41:43.97 ID:/oIkTvmPo
 
 「鬼女」 
  
  
 私の彼は、いきなり私に向かってこう言った。 
 “鬼女”なんて言葉は、女にとっては最大級の侮辱といってもよい。 
  
  
 「ひっどーい!」 
  
  
 この後のことはよく覚えていない。 
 が、心の中が怒りと悲しみに満ち溢れたことだけはよく覚えている。 
  
 気づいた時には、私はアパートの一室を飛び出し、近所に住む友達の家に向かっていた。 
 
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/09/19(火) 02:42:36.45 ID:/oIkTvmPo
  
 インターホンを押すと、中から女友達が出てきた。 
  
  
 「こんな時間にどうしたの?」 
3:名無しNIPPER[saga]
2017/09/19(火) 02:44:35.63 ID:/oIkTvmPo
  
 「喧嘩って……いったい何があったの?」 
  
 「うん……」 
  
4:名無しNIPPER[saga]
2017/09/19(火) 02:47:01.02 ID:/oIkTvmPo
  
 私は彼とテレビを見ていた。 
 見ていたのは、グルメ系のバラエティ番組。 
  
 芸能人がさまざまな店の料理を食べて「うまーい!」とか「舌がとろける〜!」とかいうあれだ。 
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