【ミリマス】歌織「分かってます。音無さんにはナイショですね?」
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14: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/20(水) 18:39:49.25 ID:aEft37UE0

「だから、この子がこの世に生まれたのは、プロデューサーさんあってこそで!」

「お、俺があってのこの子ですか……!」

「は、はい! プロデューサーさんあってこそ!」

「俺が作った――」

「私と作った――」

その一瞬だけ、彼と私が重なり合った気がしました。
も、もちろん心が、気持ちがですよ?

「文字通り、私たち二人の間にできた……競馬の、当たり単勝です」

震える心でしっかりと、事実を相手に伝えきる。

直後、世界を無音が支配して、沈黙、歓声、ファンファーレ! 
次のレースが始まって、競馬場が再び喧騒に包まれます。

……ですがもう、私たちはレースどころじゃありません。
どちらが先と言うでもなく、お互いに決まり悪げに顔を見合わすと。

「で、出ますか?」

「ですね……」

そそくさと二人肩を並べ、逃げるようにその場を後にしたのでした。


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