【ミリマス】歌織「分かってます。音無さんにはナイショですね?」
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9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/20(水) 18:34:57.25 ID:aEft37UE0

「酷いです! アナタという人は平然と、想い出に手垢をつけていく!」

「固いこと言わずに歌織さん。一緒に垢にまみれましょ? 俗世に染まっちゃいましょう?」

「わ、私を悪い道に引きずり込む気ですね……!」

でも彼は、私の言葉に大げさなまでに首を振り。

「悪い道だなんてそんなそんな……。歌織さんだって大人だもの、こんなのお酒と一緒ですよ。
ギャンブルの付き合いにはよくある光景、無責任な金の貸し借りです」

「そ、その言い方は失礼ですよ! なんでも大人扱いすれば、私が言うことを聞くと思ってません?」

私は両手で肩を抱くようにして、自分の身を守るポーズを取って下がりました。

けれどプロデューサーさんは「心外だな」といった顔になり、しれっとその距離を縮めます。

「思ってません、ませんけど……。ただ、ちょおっと歌織さんの持つ器量がね」

彼が私の顔から視線を外し、その目線を競馬場から見上げることのできる青空へ――。


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