52: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:35:52.84 ID:AUPcYDZ90
塞がちらりとシロに目配せする。
塞の視線を受け、小さく頷くシロ。
それを受け、塞が言う。
塞「それじゃ、四人で行こうか。どこにする?」
どうやら今のアイコンタクトで「無理に誘うことはない」と方針が決定したらしい。
この間、0,5秒。呆れるほどの以心伝心。
それをほぼ確信を持って見て取る私も私だけど。
そして、二人の心中を察しておいてなんだけど、私も二人の思惑通りには動けなくなった。
胡桃「……あ、塞、私もやめとく」
豊音の様子が気になるので、私も行けない。
豊音が珍しく、この手の誘いに乗ってこないのが気になっていた。
どうも、様子がおかしいような気がする。
だからといって、その理由を詮索するつもりは私にはない。
今ごろ塞とシロの脳髄は、豊音を思いやり、甘やかす方向でフル回転しているのだろうけれど、私としてはそこまでするつもりはなかった。
ただ、豊音ひとりを置いて四人で出掛ける――そんなモヤモヤする状況を作らないために、行かないだけ。
塞とシロに気兼ねなくエイちゃんの相手をさせるため、行かないだけだ。
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