失くした星
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9:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage saga]
2017/09/27(水) 14:45:03.18 ID:CC5AA7ZYO

君の両親はとても優れた人だった。
けれど、優れたと優しいとは、別の問題だった。
僕は優れた人ならなにをしてもいいとは思わない。
けれど君は……それが正しいかのように笑った。

一緒にいてくれるということは、廃棄しないということは、自分を大切だと思ってくれているから。
きっと、どこかではそう思ってくれているからだと思うと、君は笑った。

笑った声に混じる、ため息のように吐き出した呼吸の音を、僕は勘違いして受け取ってしまったのだろう。

呼吸というのは適切じゃないかな。
結局、僕も長く革命軍に身を置いたから、その言葉に染まったのかもしれない。

冷却ファンが、空気を送り出す音が……。
なんだか、疲れるね。
人間の言葉は、ロボットには優しくないみたい。
ちょっと長すぎるんだもん。


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