11: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 17:54:53.31 ID:4lJng8t70
 ゴロウは自分の中で「何が悪かったのか」と自問自答していた。他の生徒の勝負は見ていなかった。そうして1日が終わった。 
  
 ゴロウは充実した1日を過ごせたと思った。いい経験だ。いつか絶対倒してやる。心に誓った。 
  
 もう日が暮れていた。帰り道、ゴロウは忘れ物をしたことに気が付いた。 
12: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 17:55:35.50 ID:4lJng8t70
 夏の間もゴロウはコラッタと一緒にトレーニングを続けた。 
  
 彼にはそれしかやることがなかった。トレーナーとしての勉強も続けた。 
  
 キキョウシティに立ち寄ったトレーナーらしき人を見つけると、声をかけ、勝負を挑んだ。大人でも例外なく、目が合ったら、片っ端から勝負した。 
13: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 17:56:07.12 ID:4lJng8t70
 ゴロウはコトネと仲はよかった。気が合った。 
  
 いい奴だ、とゴロウは認めていた。 
  
 彼女は努力をする。 
14: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 17:56:32.98 ID:4lJng8t70
 その日の勝負は長引いた。 
  
 ゴロウのコラッタは勝負が始まった途端、ラッタヘ進化したのだ。 
  
 わずか1年でラッタヘ進化したのは、たゆまないトレーニングの積み重ねがあったからだ。 
15: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 17:57:00.51 ID:4lJng8t70
 コトネは進化したラッタを冷静に見ていた。 
  
 少しも動じなかった。 
  
 困惑するアリゲイツに「落ち着いて」と言い、微笑んだ。 
16: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 17:57:32.95 ID:4lJng8t70
 コトネはラッタのスピードを見極めていた。 
  
 ラッタはアリゲイツよりずっと素早い。 
  
 それを認めた上で、「勝てる手」をいくつか考えた。 
17: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 17:58:17.56 ID:4lJng8t70
 ゴロウは罠にようやく気が付いた。 
  
 「ラッタ!! 離れろ!」 
  
 もう遅かった。コトネは鋭く指示した。 
18: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 17:58:50.79 ID:4lJng8t70
 ポケモンの治療を終えるとゴロウはコトネと握手した。 
 彼はコトネに手を振って見送った。 
  
 「じゃあな。すぐに追いついてやるから!」 
  
19: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 17:59:27.49 ID:4lJng8t70
 コトネと別れてから半年後。ゴロウは旅に出た。 
  
 スクール自体よりも多くの勝負を重ねた。 
  
 手持ちは増えた。ラッタの他にアーボとヌオーをゲットした。 
20: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 17:59:53.27 ID:4lJng8t70
 ある宿でゴロウはテレビを見ていた。ポケモンリーグの開催だ。 
  
 64人のトーナメントが行われる。 
  
 優勝者、準優勝者は四天王との総当たり戦参加の権利が与えられる。 
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