ジャンヌ・オルタ「台無しにしてあげます」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/08(日) 16:50:02.11 ID:MlpcfRuf0
「叶うことを夢見て、たとえ叶わなくてもあなたの未来へ私を……望まれない影という形であってもいい、忌避される呪いとしてでも構わない、あなたの未来へ私を刻む」

「あなたにとっては迷惑な話でしょうね。私に想われたばかりにこれからの未来を穢されて。全部全部を台無しにされて」

「でも駄目。もう取り返しはつきません。潔く諦めてください」

「あなたはもう私から逃れられない。私はもう、どうあってもあなたのことを放せないのですから」


 ちゅう、と口付け。

 軽く触れ合うだけのキスが唇へと降ってくる。


「私には過去がない。空虚な贋作に過ぎない私は……けれどだから、その初めての何もかもをあなたへと捧げられる」

「この心も、この身体も。私という存在の初めて、そのどんな何もかもを私はあなたへ捧げます」

「重いでしょうね。迷惑でしょうね。苦痛でしょうね。……ああ、本当に哀れな人」

「私のようなものに想われてしまったせいで。可哀想。可哀想」

「でも」


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