104:訂正します[saga]
2017/10/14(土) 20:34:53.74 ID:xxl3iEC90
 「スマートフォンのキーボードを打つとプロデューサーの音声がでるアプリを改良したものだよ」  
  
 「へぇ、そんなものがあるのか」  
  
  俺の音声アプリなんて誰が得するのかわからないが、変わった物があるもんだなぁ  
105:名無しNIPPER[saga]
2017/10/14(土) 20:47:42.76 ID:xxl3iEC90
 「ちょっと試してみて良いか?」 
  
 「うん、どうぞ」 
  
 アプリのアイコンをタップすると、『プロデューサーボイス(Ver 泉)』と出てきた 
106:名無しNIPPER[saga]
2017/10/14(土) 20:55:06.13 ID:xxl3iEC90
 「うん……どういたしまして」 
  
 俺(偽)からのお礼に頬を染める泉に、少し嫉妬と恥ずかしさを覚えた 
  
 「よし、早速音葉にためしてくるぞ!」 
107:名無しNIPPER
2017/10/14(土) 21:29:52.13 ID:xxl3iEC90
 「お疲れ様です、戻りました」 
  
 大きな挨拶をして事務所へ、音葉は……いた 
  
 「お疲れ様……とても嬉しそうな声みたいだけれど」 
108:名無しNIPPER
2017/10/14(土) 21:46:30.49 ID:xxl3iEC90
 「珍しいセリフね……悪い気はしないけれど」 
  
 少し驚いたような、でも、満更でもなさそうにほほ笑む音葉 
  
 このまま世間話をしたい気持ちもあるが、せっかく泉が用意してくれたコレを試してみたい 
109:名無しNIPPER[saga]
2017/10/14(土) 22:09:29.84 ID:xxl3iEC90
 「俺の声が出るっていう需要がないアプリなんだ」 
  
 さっきも思ったけれど、本当に需要がなさそうだ 
  
 むしろ喜ぶやつがいたら見てみたいものだが…… 
110:名無しNIPPER[saga]
2017/10/14(土) 22:24:22.09 ID:xxl3iEC90
 「どういうものなのか……見せてもらっても良い?」 
  
 「ああ、もちろんだよ」 
  
 話が上手くいきすぎているような気がするが、この流れのままいくしかない 
111:名無しNIPPER[saga]
2017/10/14(土) 22:38:20.76 ID:xxl3iEC90
 「いつも歌っているつもりだけど……変なプロデューサー」 
  
 くすくすと笑う音葉、いつも通りのような気もするが、その瞳は見たことがない光を湛えている 
  
 「いつでも聞きたいから、頼むよ」 
112:名無しNIPPER[saga]
2017/10/14(土) 23:02:06.86 ID:xxl3iEC90
 「ふぅ、気持ちを込めて歌ってみたけど……どう?」 
  
 不安そうな顔でこちらを覗き込んでくる音葉 
  
 正直に言うと、歌に夢中になってしまい、終わったことに気付いていなかった 
113:名無しNIPPER[saga]
2017/10/14(土) 23:09:04.33 ID:xxl3iEC90
 恐る恐る音葉の頭に手を置いてみる 
  
 綺麗な髪は手触りもとても良くて、早く撫でてみたいと思わせるほどだ 
  
 「じゃあ、いくぞ」 
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