道明寺歌鈴「たくさんのぎゅっと、少しのちゅっと」
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2017/10/22(日) 04:13:39.81 ID:O7v1Yh1Do
  
 「プロデューサーさん」  
  
 「どした?」  
  
 「寒いですか?」  
  
 「え? あぁ……」  
  
  なにを当たり前のことを、とでも言いたげなプロデューサーさんの元に近寄って隣に座りました。  
  
  空を見上げるとまだまだお月様は綺麗です。すぅーっと深く息を吸い込むと澄んだ空気が火照った私の身体を冷やすと同時に気持ちを引き締めてくれました。 
  
  大丈夫、大丈夫よ歌鈴っ! 
   
  
 「あの、プロデューサーさん」  
  
 「歌鈴……?」  
  
 「わ、私っ、さっき踊ったのでそんなに寒くないんですっ」  
  
  戸惑った表情で頷くプロデューサーさん。それに応えるように私も頷いてから、えいっ! って勇気を出して、  
  
 「だ、だから……こ、これで二人とも暖かいですよっ!」  
  
  と抱きつきました。  
  
  かあって顔が熱くなって、踊ったことが原因じゃないのは分かりきってます。 
   
 ドキドキとしながらなにも言わないプロデューサーさんに不安になって顔を見るとポカンとした表情をしていて。  
  
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