25:名無しNIPPER[saga]
2017/10/26(木) 07:49:07.58 ID:jtprKQxnO
 梓「でも、だって、そうだからしかたないです」  
  
 みほ「……。子どものころ、お姉ちゃんに、みほは変な子だねって言われた。その通りだと思う。だけど──梓ちゃんも──同じくらい、変な子だねー……」  
  
  さわ、さわ  
  
 梓「……。先輩」  
  
 みほ「ん……?」  
  
  さわ、さわ  
  
 梓「先輩は、これからも全部、我慢していくんですか。寂しい事も、甘えたい事も」  
  
 みほ「うん、そうだよ。そうしなきゃいけないと思う」  
  
 梓「……」  
  
 梓「先輩は本当に……立派です……」  
  
 みほ「そんなことないよ……」  
  
  さわ、さわ……  
  
  ──────────  
  
  
  チュンチュン、チュン……  
  
  
 梓(ん、朝……)  
  
 梓「ふぁぁ」  
  
 梓(先輩は──まだ寝てる)  
  
 みほ「……スゥ……スゥ……」  
  
 梓(……。先輩のおでこの奥には、いろんな物がつまってるんですね……)  
  
 梓(……)  
  
 みほ「……ん、ふ」  
  
 梓(あ……唇もごもご、かわいー……)  
  
  
 みほ「おねえ、ちゃん」  
  
  
 梓(寝言……?)  
  
  
 みほ「約、束……ごめんね、破って……」  
  
  
 梓(約束……)  
  
 梓「……あ」  
  
  ──こんなこと、お友達とは絶対にしちゃいけないよ──    
  
    ──絶対にしないって、今ここでお姉ちゃんと約束して。お姉ちゃんと──  
  
 梓「……」  
  
 梓「でも、お姉さんもいけないです。先輩がこんなに我慢してるのに……」  
  
      ──人のお尻なんて、おいそれと見ようとするもんじゃないわ──  
  
 梓(ああもう……五月蠅いですエリカさん。そんな事、分かってますよ……)  
  
     ──恥ずかしいことなんだって、分かってきた。だからお姉ちゃんを困らせちゃいけないって──  
  
 梓(………………)  
  
 梓(……っ)  
  
  
 梓「み、み」  
  
 梓「みほ」  
  
 梓「み、みほっ」  
  
 みほ「……」 
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