314: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/04/09(月) 00:13:25.71 ID:BT206gob0
 「この世界は希望に満ち溢れすぎている!いまこそ世界を絶望で満たすとき!」 
  
 「いや、やめて!私の主人が大切にしている……!」 
  
 「俺たちが知ったことか!はは、ははははは!絶望してろ!」 
  
 最近はもう日常茶飯事となりつつある、テロとか暴動のような何か。 
 「希望の殲滅」「×類××最×××××望×××××現」を目標とする、 
 宗教団体みたいなやつら。俺から見たらただのやばい奴だ。 
 ……そのうち、自分もテロから身を守るためとか言う理由で疎開させられるのかもしれない。それは少し嫌だった。 
  
 「まーた出たよ『絶望の残党』」 
  
 「うるさいよねあいつら……私の家、何もないといいけど」 
  
 『絶望の残党』。そのテロ集団はそう呼ばれていた。 
 考えはさっきちらっと触れたが、絶望過激派、希望断固反対勢力。 
 気持ちはわからなくもない。今生きてるここは希望至上主義すぎる。 
 なんだっけな、昔知り合いに見せられた時に見た……えっと…… 
 あいつに似てるんだ、そうだ、狛枝とかいう奴。 
 まさに現代社会って感じがしてやけに印象に残ったのを覚えている。 
 まあ、このテロ集団の手段は最低というか、考えが極端すぎるとは思うが。 
  
 「ば、バカらしいよ、あ、あれは××ク×××だからこそなのにさ……」 
  
 「うわ、またあいつ話長くなるぞ」 
  
 「気持ちはわかるけどね……」 
  
 ……こっちを見ながら話さないでほしいな…… 
 一応、俺の中での深刻な問題のうちの一つだしな、それも…… 
  
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