小日向美穂「プロデューサーさんinプロデューサーくん」
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8:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 12:33:14.00 ID:jy2g7gfM0
 後日。


「よし……今日はオーディションだっ」
「緊張しないように、しないように……ううん、大丈夫! 今日の為に頑張ってきたんだもん……!」
「行ってくるね、プロデューサーくんっ!」


 美穂は出発していった。
 彼女ならきっと大丈夫だ、という安心はあったものの、今日も今日とて俺は留守番なわけで。

 困った。ひょっとしたらこのまま戻れないんじゃないだろうか。
 考える時間だけは腐るほどあるので、心配事があとからあとから出てきて止まらない。
 そしてうんざりするほど思案した後、結局は「戻れなかったらどうしよう」というところに落ち着くのだ。

 正直、俺は美穂が待ち遠しくなっていた。
 美穂はぬいぐるみのプロデューサーくんにも頻繁に声をかけ、まるで弟ででもあるかのように可愛ってくれる。
 もともとはクリスマスにかこつけてファンから贈られた誕生日プレゼントで、以来彼女はこれをいたく気に入り、
 今でも部屋にいる時はべったりだった。 
 プロデューサーくんと名付けたのは、「なんとなく似てるから」という理由らしかった。

 プロデューサーくんの中にプロデューサーが入っているというのは、なんとも安直な展開のような気はするのだが……。

 しみじみ思っていたところ、部屋の扉が開いた。
 いつの間にかそれほどの時間は経って、主が帰ってきたのだ。


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