【安価】桃太郎がわらしべりながら鬼退治を目指す
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48: ◆5Xp2MHTzaI
2017/11/07(火) 20:28:26.13 ID:Q85QJCuNo
名もなき村こと芦露村

ポチ「名もなきって……あるじゃないの」

桃太郎「今僕が名付けた。ないと不便だろう?」

長老「鬼退治の旅の途中の桃太郎殿ですな。噂は届いておりますぞ。長旅お疲れのことでしょう、ごゆっくりお休みくだされ」

桃太郎「ありがたいのですが、今は急を要する。そうだ、千代女という女は来ておりませんか」

長老「旅の女性の方は見ておりませんな……」


ポチ「ここほれわんわん」

村人A「わあ、なくしたと思ってた薬缶が!」

村人B「我が家に伝わる数珠が!」


桃太郎「む。あの刀は」

長老「わが村に代々伝わる銘刀にございます」

桃太郎(あれは童子切安綱……か?本物なら値段のつけようもない正真正銘の銘刀だが、贋作としても鬼を切るには打ってつけだな)

桃太郎「大変に興味深い。少々鑑定させて頂いてもよろしいですかな」

長老「どうぞどうぞ」

桃太郎「ふむふむ……」

桃太郎「オープン・ザ・プライス!」

桃太郎「十、百……」

長老「わずか銅銭三百でございますか」

桃太郎「ええ、これは童子切安綱の贋作、後世の模造品です」

長老「いやはや、実のところこれで村の財政を建て直せればと思っておったのですが」

桃太郎「では私めに三百でお譲りいただけないか」

長老「む……いや、いかに桃太郎殿といえど、言い値でもって行かれるわけにはまいりませんぞ」

桃太郎(やっぱりだめか)

ワーワー

長老「外が騒がしいな」

桃太郎「ん?ポチ何してるんだ」

村人A「実は斯云というわけでして」

長老「……桃太郎殿、あの犬をわが村に預けて頂ければこの刀お譲りしますぞ」

桃太郎「では斯様に」

ポチ「待って桃太郎さん。僕を売るんですかー」

桃太郎「家来はまた見つかるが銘刀はそうそう手に入らないからな」

ポチ「ドライすぎ!まあいいけど、僕がいないと千代女さんを探せませんよー」

桃太郎「うーん、しかしお前の言う通りに追ってもまるで手掛かりがつかめないしなあ」

>>49 どうしよう?
1.千代女はあきらめる
2.ポチは手放すがあきらめない
3.考え直す(交換不成立)


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