6:名無しNIPPER[saga]
2017/11/03(金) 21:03:55.46 ID:7ZW8zWV4O
 忍「…………あ」 
  
 忍 (土を踏んでいる。周りは木々に囲まれて独特の匂いが香っていた) 
  
 忍 (ひどく懐かしい気持ちになる。ここは、昔、登った山だと分かった) 
7:名無しNIPPER[saga]
2017/11/03(金) 21:05:52.69 ID:7ZW8zWV4O
 ?「…………さん」 
  
  
  
 忍「……え?」 
8:名無しNIPPER[saga]
2017/11/03(金) 21:06:48.27 ID:7ZW8zWV4O
 小梅「怖い夢、とか……? ゾンビとか、出てくる?」 
  
 忍「ゾンビとか怖い夢ではないけど」 
  
 小梅「じゃあ、歯が抜けるとか、自分だけ裸ん坊になってるとか……?」 
9:名無しNIPPER[saga]
2017/11/03(金) 21:09:34.35 ID:7ZW8zWV4O
 小梅「夢って、誰かがその人のことを強く想っていたり、そういう想いの影響もあるって聞いたことがあるけど……」 
  
 忍「へぇ。小梅ちゃん、詳しいね」 
  
 小梅「分かんないけど、忍さんは……誰かを想って、想われてるのかも、ね」 
10:名無しNIPPER[saga]
2017/11/03(金) 21:13:07.69 ID:7ZW8zWV4O
 小梅「ふふふふ……すごいねぇ。忍さん」 
  
 忍「な、何が」 
  
 小梅「だって、その夢って、とっても蠱惑的だよ。私もそんな夢に、呑まれてみたいなぁ……ふふ」 
11:名無しNIPPER[saga]
2017/11/03(金) 21:18:42.93 ID:7ZW8zWV4O
 忍「また雨だ……」 
  
 忍 (事務所を出ると、雨が降っていた) 
  
 忍 (ずきずきと頭が痛いのも、雨のせいだろうか) 
12:名無しNIPPER[saga]
2017/11/03(金) 22:31:13.31 ID:J2PPynSIO
 忍 (今日もスケジュールはレッスンで終わった。珍しく事務所にPさんがいた) 
  
 忍 (珍しくというか、アタシとPさんのいる時間が被っただけなんだろうけど) 
  
 忍「…………」 
13:名無しNIPPER[saga]
2017/11/03(金) 22:40:13.34 ID:J2PPynSIO
 忍「……Pさん」 
  
 モバP「お疲れ。レッスン終わったんだろ。トレーナーさんも頑張ってるって褒めてたぞ」 
  
 忍 (疲れているだろうに、アタシなんかを気遣ってくれた心遣いに、自分の気持ちがじわりと暖かくなるのを感じた) 
14:名無しNIPPER[saga]
2017/11/03(金) 22:48:15.08 ID:J2PPynSIO
 忍「アイドルの卵なのに、笑顔も作れないなんて、アイドル失格だよね」 
  
 モバP「……」 
  
 忍「ねぇ、Pさん。アタシ、いつステージに立てる? ライブなんてできるの? CDとか、いつか出せるの? もしかして、一生レッスンばっかりで、終わっちゃうの?」 
15:名無しNIPPER[saga]
2017/11/03(金) 22:50:31.35 ID:J2PPynSIO
 モバP「忍」 
  
 忍「このままだったらって、思うだけで……アタシ、怖いんだよ。怖くて、たまらない」 
  
 モバP「落ち着いて。深呼吸、できるか」 
16:名無しNIPPER[saga]
2017/11/04(土) 21:09:08.30 ID:pQo8jXo8O
 忍(正直、そんなに甘くはないってことは分かっていた) 
  
 忍(他の子はどんどん先に行ってるのに、自分だけ置いてかれてるようで、虚しい) 
  
 忍(Pさんが頑張ってくれてるのは分かってるのに) 
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