神谷奈緒「マーキング」
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4:名無しNIPPER[saga]
2017/11/02(木) 07:30:53.40 ID:yaYFtgev0
薄暗く狭い通路にカツン、カツンと無機質な音が響き渡る。


音の正体は通路の真ん中を歩く少女の足音。


彼女の履く学校指定の革靴により、歩く度に音を奏でていた。


「……」


少女は無言のまま、目的地を目指して足早に通路を歩いていく。


そんな彼女の周りには人影の一つ、物の一つすら在りはしない。


人通りの無い裏路地であるなら考えられるが、ここはアイドル事務所、CGプロダクションのあるビルの屋内。


来客も多く、働く職員やアイドルで溢れ返るこの場所なら、普通は少し歩くだけで誰かしらとすれ違うだろう。


しかし、少女の歩く先にも歩いてきた後にも、人の気配は感じられない。


その理由は単純にして明快。この通路を通る者が極端に少ないからである。





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