千歌「曜ちゃんがオリンピック選手になった」
1- 20
3:名無しNIPPER[saga]
2017/11/04(土) 02:25:37.26 ID:w8FvIxooO
曜「だからさ! 今の時代、旅館を継ぐにしたって大卒の方が潰しが効くんだから、千歌ちゃんみたいな普通の人は――あっ……」

千歌「普通の……人?」

曜「ごめん……私、そういうつもりで言ったんじゃ……」

千歌「曜ちゃんは……私のこと、そういうふうに思ってたんだね」

曜「ちっ……ちがっ……」

千歌「何が違うの? 分かってるよ……チカだって、ずっと自分のこと普通だって思ってた……だから、いつか何かを変えたいって」

曜「千歌ちゃん……」

千歌「でも無理なものは無理なんだよ。普通の人は、どうやったって普通にしかなれない……曜ちゃんはいいよね。生まれつき才能があって、誰の力を借りなくたって、どこまでも行けるんだからさ」

曜「……才能? 誰の力も……借りない?」

千歌「だってそうじゃん! 曜ちゃんはいつも――」


パシンッ


千歌「――っ!」

曜「ハァッ……ハァッ……」

千歌「いった……なにすんの……」ジンジン


曜「――千歌ちゃんのバカッッッ!!」パタパタ

千歌「曜……ちゃん……」

千歌「人の話……最後まで聞いてよ……」

千歌(曜ちゃんはいつも、一人でなんでもこなしちゃう)

千歌(それなのに、私はなんにもできなくて……曜ちゃんの背中ばかり見て、曜ちゃんの応援することしかできなかった)

千歌(だからきっと……曜ちゃんには、私なんて必要ない。私がいれば、曜ちゃんの足手まといにしかならない)

千歌(だから……これでいいんだ)



千歌(でも……でもさ)

千歌(どうせなら……笑って送り出してあげたかったなあ)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
22Res/14.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice