【FGO】マシュ「協会からの、査察……ですか?」【レンタルマギカ】
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6:名無しNIPPER
2017/11/05(日) 16:45:56.72 ID:lKXwV95n0
「どうぞ。お茶です――先輩も」

「どうも。いただきますわ」

「ありがとな、マシュ」

 マシュ・キリエライトの淹れた紅茶を飲むのは少年と、それに相対する少女。
 金髪に碧の瞳。漆黒のローブに身を包んだ〈ゲーティア〉の首領。

「改めまして、自己紹介させていただきます。
 このたび、協会よりカルデア査察の任を受けてまいりました、〈ゲーティア〉の首領、アディリシア・レン・メイザースですわ」

「どうも……それで、査察ってのはどういうことをなさるんで?」

 すでに状況を理解しているカルデア最後のマスターは、緊張した面持ちで訪ねる。
 まだカルデアに残っているサーヴァントたちは、代わりに相手をしようか?と声をかけてきてくれたものもいたが、
 〈ゲーティア〉側からの指名もあり、こうして直接話をすることになってしまった。
 傍にマシュが控えているものの、マスター共々腹芸は得意ではない。
 スタッフも色々と手を尽くそうとしてくれたみたいだが……なにしろ急な来訪であったため、対応は追いついていない。
 だれもが警戒や不安といった感情を抱きながら見守っている状況だ。

「ご存知の通り、今回の査察は強引にねじ込んだようなものです。
 正式にこの施設や状況に関する調査はまた協会が態勢を整えたのちに来るでしょう。
 私の目的は、あくまで個人的なもの……査察の結果の報告は一応体裁を整えて提出しますけれど」

「個人的な目的……」

「貴方たちは彼の王がかつて使役した魔神と戦ったのでしょう?
 そこを詳しく聞かせていただきたいのです」

「……そういうことか」

 うすうす予想は付いていた。
 ソロモン王の魔術を用いる集団にとって、実際にその御業のオリジナルを目にしたというのならば調査をせずにはいられない。
 ただ、事を急いだ理由としては少し弱い気もしたが。


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