307: ◆MY38Kbh4q6[saga]
2018/01/02(火) 10:10:24.30 ID:CJE4bdvW0
エリカは自身に課せられた責務から逃れるため記憶喪失を装ったと思っていた。…だが、それは私の大きな間違いだった。
それどころかエリカはずっと、私やみほのことを案じていた。
偶然起きた事故を利用して、記憶喪失を装って西住の人間となり、西住の人間をひとつ屋根の下に集めた。みほには家に戻れと指示したのだろう。
そしてお母様とみほの関係を修復するべくじっと待ち構え、ついにその時が来てエリカは動いた。
その結果、みほとお母様は和解し、いつぶりか分からないほど懐かしいあの時の"家族"が戻ってきた。
エリカが家に来てから、私たちは家族という"憩い"を取り戻すことができた。
お母様やみほ、そしてエリカと食卓を囲って食事を取り
姉妹そろって温かい風呂に入り
今日も色々な事があったと、一日の出来事を振り返りながら床に就く…。
客人を招いて鍋をつついたり友人と長電話に洒落込むこともあったな。そういえば。
いずれも戦車道に明け暮れるだけの日々だった以前の私には考えられないようなことばかりだ。
そして、そんな日常を、エリカは私やみほに与えてくれた…。
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