エリカ「姉さん」
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314: ◆MY38Kbh4q6[saga]
2018/01/02(火) 10:55:40.49 ID:CJE4bdvW0



エリカ「!!!」

まほ「今思うと、私はもっと早くに退いて、隊長を受け渡すべきだった」

エリカ「そ、そんなことは…!」

まほ「…だが、私も不安だったのだろう。自分が去った後の黒森峰がどうなるかと…」

エリカ「…」

まほ「それでも時間はまだ残っている。私自身が納得するまで徹底的にお前を指導してやる。任命者としての責任だからな」

エリカ「ほ、本当ですか!?」

まほ「ああ。そうと決まれば明日から特訓だ」

エリカ「えっ? 今日は?」

まほ「寝る。どこかの誰かさんのせいで明け方まで起きていたからな」

エリカ「…すみません」



記憶喪失を装い、私を欺いたエリカの行為は称賛できるものではない。

…だが、その行為のおかげで私やみほは失ったものを取り戻すことができた。

私やみほがどれほど望んでも手に入れられず、諦めかけていたものをエリカは瞬時に取り戻した。その優れた作戦は見事というほか無い。

そしてその作戦を生み出した、エリカが持つ計画性・行動力・判断力は、隊長になる者として相応しいと判断した。

エリカの作戦は私の不安を吹き飛ばし、重大な決断を後押しするものとなった。




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