322: ◆MY38Kbh4q6[saga]
2018/01/02(火) 11:25:28.53 ID:CJE4bdvW0
そして私も間もなく皆と別れる。
かつて共に戦った黒森峰の仲間やお母様、みほともしばらくは会えない。寂しくないと言えば嘘になるが、遅かれ早かれ別れの日はやってくる。
それに私は更なる高みを目指さねばならないから、いつまでも同じ場所に留まり続けるわけにはいかない。
何しろ気を抜けばあっという間にエリカに追い越されてしまうからな。いつまでも感傷に浸っている場合ではない。
…とはいえ、エリカとしばらく会えなくなるのは辛い。
自分を偽っていたとは言え、姉さん姉さんと私にべったりくっついていたので、心なしか本当の妹のように思えてしまう。
もう二度と私のことを「姉さん」と呼ぶことはないだろうが、またあの日のように甘えてくれないだろうかと、心の何処かで望んでいる自分がいる。
記憶喪失を装ったエリカが、あえて"みほの記憶"だけを削ってた理由も"妹"として、より私との距離を縮めたかったからなのだろう。
血縁関係など無いが、エリカは私のもう一人の妹だ。
私は遠く離れた場所から、二人の妹たちの健闘を祈ることにした。
エリカ「姉さん」 お姉妹
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