三船美優「純情な想いに酔わせていただけませんか……?」
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24: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/11/13(月) 18:25:55.71 ID:+NMp4x7MO




 っしゃーせー

「ふー、あったかいですね」

「……ですね。はい、店内はあったかいと思います」

 三船さんの顔が少し曇っていた。
 あれ、間違いだっただろうか。
 行きたい場所なら何処でも良いと言っていた筈なのに。
 何食べたい?と尋ねて何でもいいと返ってきたから勝手に決めたら文句言われたアレを感じる。

 ダメだっただろうか、レンタルビデオショップ。
 ちょうど返さなければならないものがあったのだが。
 ここなら行きつけだし、割と何でも案内出来るつもりだったけれど。

「……あ、そうです!夜一緒に見る映画を選びたいなって思ってて!」

「あ……そうですか、成る程……ふふっ」

 よし、機嫌がもち直った様だ。
 セーフ、咄嗟の機転の効く男でありたい。

「ついでに借りてたDVD返してきますね。少しだけ待ってて下さい」

「はい」

 三船さんに少し離れててもらい、返却の手続きをしようとする。
 レジにいる店員は顔見知りの相手だ。
 何も言わずさっさと済ませてくれることを願おう。
 返却でーす、と鞄から借りていたDVDを取り出した。

「お、お兄さんこんにちは。新作入ってますよ」

「あぁいや、今日は普通の映画借りに来てるんで」

 まぁ俺が借りていたのは所謂Rで18なアダルティな感じのDVDで。
 これを三船さんに見られてしまった場合、俺の信頼と社会的なあれが地に叩きつけられてしまう。
 店員に目で「連れがいるんで何も言わずさっさと済ませてくれ」と伝える。
 よし、乗り越えた。



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