三船美優「純情な想いに酔わせていただけませんか……?」
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41: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/11/14(火) 18:20:04.46 ID:Qokyz782O


「……分かりました。多分これは私が何を言っても届かないと思うので」

「え……いいんですか?!」

「で、す、が!ぜっったいに外ではバレないようにして下さいね?同棲も諦め

「ちひろさん、ありがとうございます……っ!私達を認めてくれるなんて……結婚まで後少しですね、あなた……!」

 パァァッ、と効果音が聞こえそうな程美優さんが表情を輝かせた。
 眩し過ぎてくらっとくる。
 俺じゃなければ一目惚れしていただろう。
 俺は既に惚れているからセーフ。

「……同棲は諦め

「ちひろさん。ありがとうございます」

「……ど

「ありがとうございます」

 ちひろさんが押されていた。
 なんだろう、美優さんの声が地均しされたてのコンクリの様に真っ平らだ。
 どんな表情をしているのか気になるが、絶対に見てはいけない気がする。
 鶴の恩返しのおじいさんもこんな気持ちだったのだろうか。

「……絶対にバレない様にして下さいね。その時は私でも責任は取れませんから」

 それは勿論だ。
 ファンを裏切ってしまっている事に変わりはないが、それでも美優さんにはアイドルを続けて貰いたい。
 自分勝手な我儘だが。

「はい、色々とご迷惑おかけしました。ありがとうございます」

 こうして、俺たちは事務所と家でのみイチャイチャ出来る権利を獲得した。






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