三船美優「純情な想いに酔わせていただけませんか……?」
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48: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/11/18(土) 17:42:39.71 ID:x70w6ZlzO


「……プロデューサーさんは、突然私にキスしたくなったり……しないんですか……?」

 ……上目遣いはズルいと思う。
 
 そんなやりとりをしながら、二人で食卓を囲む。
 愛も変わらず隣同士だが。
 美優さんの手料理はとても美味しく、ついつい食べ過ぎてしまう。
 二人きりとはいえ『あーん』は物凄く恥ずかしかったが。

 ところで。
 いつのまに、美優さんは私物を俺の家に持ち込んでいたのだろう。
 気付けばキャリーケースといくつかの段ボールが部屋に並んでいた。
 今朝家を出た時点では無かった気がするのだが。

 細かい事を気にしたら負けか。
 恋する乙女の行動力はすごい、とひとつ賢くなった。
 ここまでアクティブな女性だとは思っていなかったが。
 美優さんが笑顔だし、それで良しとしよう。

「あ、もう……口元、汚れてます」

 そう言って、ナプキンで口元を拭き取ってくれる。
 なんだこの新婚ごっこは。
 俺はこんなに幸せで大丈夫なのだろうか。
 つい数日前までの一人寂しい夕食はなんだったのだろうか。

 食器を洗い終え、二人でテレビをのんびり眺める。
 歌番組では美優さんが新曲を披露していた。
 その本人が隣にいるだなんて、なんて贅沢なのだろう。
 改めて、やばい。



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