8:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 00:24:48.94 ID:wevA400bO
お仕事帰りに藍子ちゃんと事務所に寄ると、今日も黒猫さんはみんなに可愛がられていました。
「黒猫さんかわいいですね」
「はい!人懐っこいし、ふかふかだし…!」
「はい、ドーナツどーぞ♪」
「ダメですよ、法子ちゃん!」
「えへへー、有香ちゃん、冗談だってー。あっ」
ゆかりちゃん達の中心にいた黒猫さんが藍子ちゃんの方に駆けてきました。
「やっぱり藍子さんに一番懐いていますね」
「そ、そうかな…えへへ」
藍子ちゃんが嬉しそうに頬をかいています。
「そうだよ!あたしが猫だったとしても、藍子ちゃんに懐くもん!」
「確かに藍子ちゃんといると安らぎますもんね…あたしも猫だったら…」
「もう、2人とも何言ってるんですか」
私も法子ちゃんと有香ちゃんの気持ちわかっちゃうな、あはは…。
「藍子ちゃんの優しさが伝わってるんだよ」
「美穂ちゃん…えへへ、そうだといいな」
そこにプロデューサーさんがやってきました。
「藍子と美穂、2人ともいたか。嬉しいニュースだぞ」
なんだろう…背筋を正してプロデューサーさんの言葉を待ちます。
「2人のユニットデビューが決まったぞ!しかも新曲付きだ!」
え…!?
「私たちが…」
「ユニット…?」
「「や、やったぁ…!」」
藍子ちゃんと二人して目を潤ませながら抱き合いました。その場にいた3人も祝福してくれます。
「藍子さん、美穂さん、おめでとうございます…!」
「えへへ、おめでとっ!あ、黒猫さんもお祝いしたいって!」
法子ちゃんに抱き上げられた黒猫さんがおめでとにゃ!と祝福してくれました。法子ちゃんの声で…ですけど♪
「はは、実はハロウィン企画で2人に話が来ててな。2人の相性が良さそうだし、これを機にユニットとしてデビューできないかと思って色々かけ合ってたんだ」
「「プロデューサーさん…ありがとうございます!」」
「そんなに喜んでもらえると俺も嬉しいよ」
その後、ちひろさんがサプライズでパーティを開いてくれて、みくちゃん達も駆けつけてくれて…とても幸せな1日になりました。
「黒猫さんが幸せを運んできてくれたのかもしれませんね、ふふっ」
パーティの後、藍子ちゃんが黒猫さんを抱きながら言いました。
「えへへ、そうだね。ありがとう、黒猫さん」
黒猫さんは満足そうに、にゃあと鳴きました。それを聞いて藍子ちゃんと顔を見合わせて笑って…でも、この時私は何か勘違いをしていました。
藍子ちゃんと黒猫さんと私。2人と一匹の幸せな空間はこのまま続いていくんだと。そう無意識に信じていたんです。
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