俺「履歴書の空白期間どうしよう……」男「空白を埋めて差し上げましょうか?」
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 22:31:04.48 ID:W0d2zTUvo

“俺”は大学を卒業してからというもの、就職というものをした覚えがない。


就職活動は真面目にやっていた記憶があるのに、どうしてこんなことになってしまったのか。

まあ、真面目にやれば、必ずしも結果が実るというわけではないということだろう。


世の中は厳しい。


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2:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 22:33:07.72 ID:W0d2zTUvo

いい年をしてこんな状況だと、社会は俺のような落伍者を正常なルートに戻そうと動くものらしい。

自宅にはひっきりなしに見覚えのない連中がやってきて、なにやら俺を励まそうとする。
俺のような人間の就職を支援する施設のカウンセラーなのだろうが、はっきりいって逆効果である。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 22:35:24.77 ID:W0d2zTUvo

俺は履歴書に向かう。

名前、生年月日、住所、連絡先などは問題ない。

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 22:38:50.45 ID:W0d2zTUvo

こんな履歴書ではいくら求人に応募しても書類落ちの連続である。

万一、面接にこぎつけたとしても――

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 22:40:43.80 ID:W0d2zTUvo

ある日、俺は近所のファミレスで履歴書を書いていた。
自宅だとどうしても鬱々としてしまうからだ。

大学を卒業してからの空白が、俺に重くのしかかる。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 22:42:23.17 ID:W0d2zTUvo

俺が呆気に取られていると、男はパフェを食べるのをやめ、俺の隣に座った。

そっちの気があるんじゃないだろうな、と一瞬警戒した。人一人分、距離を置く。

以下略 AAS



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