ムーディ勝山に受け流されたものたちが暮らしている街
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16:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 22:00:17.04 ID:oGGqqfyD0
 私は、どうして失った記憶のことよりも、
 ムーディ勝山の方が気にかかるのだろうか?

 自分の名前すらわからないこの状況においては、
 何を置いても記憶を取り戻すことが先決であると考え、
 自分の正体に至る手がかりを探し求めるのが自然なのかもしれない。

 しかし、私は自分の記憶がないことについて、
 微塵も不安感を抱いていない。
 それどころか、それはどうでもいいことだとすら感じている。

 それはつまり、
「ムーディ勝山の謎を探ることが、
 自分の記憶を取り戻すことにつながると、
 何故か私は直観している」

 腹の虫が鳴る。
 考え事はここまでだ。
 一先ずは、食事にあずかろう。
 散歩がてらご飯処を探しに、私は出掛ける。

 喫茶店のマスターにUP(受け流しポイント)を教わるのは
 この後すぐのことである。


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