67: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/14(木) 06:59:36.56 ID:3WL1s/2Yo
「して、百合子よ。そちはどうしてココに来た?」
「え? ど、どうしてって、そのぉ……。プロデューサーさんに呼び出されて」
「違う。なぜ"この場所"(プロデューサーの自宅)を知っていたのかと訊いておる」
瞬間、百合子の顔から血の気が引く。
言葉は交わしていないのだが、この質問に春香の背後で人間椅子と化している
プロデューサーも怯え震えたように見える。
そうして百合子は背中を嫌な汗が流れだしたのを感じつつ、緊張に震える唇で答えたのだ。
「それは、あの……プロデューサーさんのお家には、私、ほ、本を置かせてもらってて!」
「ほう?」
「い、家の本棚が一杯なんです! そう、一杯で! 部屋に新しい本棚を置くスペースも無くて、それで、それで、
つい、プロデューサーさんも『いいよ』って言ってくれたから……」
「週に何度か立ち寄って、読書会も開いていたと言うワケか。……実に優雅な集いじゃな」
「あ、あれ? なんで春閣下さまはそのことを?」
「全てこの男から訊き出したわ。……はっ!!」
声に苛立ちを孕んだ春香が右手を振り上げるとほぼ同時、
百合子の背中にゾクゾクとした寒気にも似た痛みが走り抜ける。
その強すぎる刺激に耐えられず、彼女は「ふみゃっ!?」などと
間抜けな悲鳴を一声あげると二人の前でみっともなく尻もちをついた。
この時翻ったスカートの隙間から見えた神秘の布地の存在に、プロデューサーが思わず顔を横に逸らす。
「……むっ」
だがその反応がよくなかった。
春香は前のめりになるように自身のお尻を浮かせると。
「えい!」
体重を乗せたプレスで男の腹部を深く抉る。
苦し気な呻き声を上げて痛みに耐えるプロデューサー。
一般的にはご褒美だが、彼にとっては非常に厳しい一撃だ。
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