5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/15(金) 17:50:17.17 ID:q/MTrf4E0
 「……プロデューサー。謝らないでください、って言いました。謝るのは無しだ、って約束しました。そのはずでしょう?」 
  
 「でも……それでも……」 
  
 「……もう」 
  
  
  噛まれることにも抵抗せず身を委ねてくるプロデューサーへ言葉。謝らないで、とそう伝える。……けれどプロデューサーは聞いてくれない。私の言葉は聞いてくれているけれど、それに応えようとしてくれない。 
  
  申し訳なさそうな、罪悪感に塗れた、暗い声。 
  
  そんなふうに思うことはないのに。思う必要も、感じる義務も、そんなもの何もありはしないのに。 
  
  
 「プロデューサー」 
  
  
  それまで唇を触れさせていた首元へ顔を埋める。 
  
  燃えるような熱。脈打つ振動。押し付けた顔からそんなプロデューサーのたくさんを感じながら、その状態で言葉を送る。 
  
  
 「言ったでしょう。私は、嬉しかったんですよ」 
  
 「プロデューサーに求められて。押し倒されて組み敷かれて、私の『だめ』も無視して愛されて……私の誘惑がちゃんと効いてたんだ、って分かって」 
  
 「嬉しかったんです。好きでいてくれているのを確かめられて。愛してくれているのを実感できて。とってもとっても嬉しかったんです」 
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