130: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 01:42:19.99 ID:Qezuh/qr0
  
  
 「プロデューサーさん」 
  
  揃う足音を、一つ一つ数えながら。 
  
 「熊本は、好きですか?」 
 「ああ、いいとこだよな。やっぱり近いうちにまた来ようって決めたよ」 
 「狸は、好きですか?」 
 「うん。頑固者もいるってわかったけど、それは人も一緒だ。これからも仲良くしていきたいな」 
 「それじゃあ……」 
  
  私は、好きですか? 
  
  私は、あなたのことが好きです。 
  
  足を止めて、繋いだ手をくいと引きます。 
  大好きな人は、引っ張られて不思議そうな顔をします。 
  
 「プロデューサーさん」 
 「ん?」 
 「私、あなたが――――」 
  
  
  パキッ。 
  
  
  ………………「パキッ」? 
  
150Res/122.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20