51: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:44:02.88 ID:Qezuh/qr0
  
  
  
   後編 
  
52: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:47:16.71 ID:Qezuh/qr0
  
  次の日の朝、ホテルに真っ黒い高級車が来た。 
  
  迎えに出た俺と周子以外みんなびっくりしていた。フロントの人も、たまたま早起きして居合わせた美穂も。 
  
53: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:47:44.93 ID:Qezuh/qr0
  
 「それと……ごめんな」 
 「? どうして謝るんですの?」 
 「桃華はあんまり実家の力を使いたくないんだろ? 状況が状況とはいえ、俺が頼っちゃ示しがつかないよな」 
 「まあ、何を言い出すかと思えば! そんな水臭いことをおっしゃらないでくださいまし、プロデューサーちゃま」 
54: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:48:17.69 ID:Qezuh/qr0
  
 「おっほん! それでは、わたくしはこれで。午後からありすさん達とお茶会の約束がありますのっ」 
 「ああ、東京に戻ったら改めてちゃんとお礼をするよ」 
 「本当ですの!? それじゃあいつかおっしゃっていた、らーめんじろう? のお店に連れて行ってくださいまし!」 
 「う、うん、考えとく…………」 
55: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:49:39.47 ID:Qezuh/qr0
  
 「――あ、そうそう、周子さん! ご両親から伝言が!」 
 「ん、なに?」 
  
  紙袋の中身を確かめていた周子が、思わぬ言葉に目を丸くした。 
56: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:50:47.11 ID:Qezuh/qr0
  
  
  
 「さて、準備はとりあえず整った。みんな聞いてくれ」 
  
57: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:51:22.93 ID:Qezuh/qr0
  
  
  決行は夕方。 
  それまでの間、私達はLIVEの準備を進めます。 
  
58: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:51:58.58 ID:Qezuh/qr0
  
    ―― 12月15日 午後5時 地上/熊本市街 
  
  
  寒いし、もう薄暗い。 
59: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:52:35.30 ID:Qezuh/qr0
  
   トゥルルルルル… 
  
 P「お、きたきた」 
  
60: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:53:14.43 ID:Qezuh/qr0
  
  ごうっと音がして、アイドルが上空の寒気を連れてきた。 
  降り立ったのは謎の獣、そしてその手綱を握る長い銀髪の少女だ。 
  
 「皆さん、こんばんわ〜。いいお天気ですね〜」 
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