6:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:27:09.85 ID:nZJI/gt30
  
  
 真姫「お父様の話をされるのは嫌い?」 
  
 図星だった。 
7:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:27:54.04 ID:nZJI/gt30
  
  
 私は真姫さんが苦手だった。 
  
 同じ「お嬢様」のはずなのに、一言、二言と言葉を交わすたび、なんだか逃げ出してしまいたくなる。 
8:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:28:36.27 ID:nZJI/gt30
  
  
 真姫「ごめんなさい、私もう行かなくちゃ」 
  
 フロアの奥に何かを見つけて、真姫さんは気だるそうに席を立った。 
9:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:29:14.56 ID:nZJI/gt30
  
  
    * 
  
  
10:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:30:02.56 ID:nZJI/gt30
  
  
 パン屋、薬屋、銀行、デパート、通りを挟んで1ドルショップ。 
  
 オフィスビルが多いように見えて、意外と雑然とした通りを仏頂面で歩く。 
11:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:30:49.55 ID:nZJI/gt30
  
  
  
 思えば留学を決めたときだってそうだった。 
  
12:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:31:46.28 ID:nZJI/gt30
  
  
 ぐるぐる回り始めた思考は止まらない。 
  
 「何のために」ここにいるんだろう。 
13:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:32:30.30 ID:nZJI/gt30
  
  
    * 
  
  
14:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:33:11.73 ID:nZJI/gt30
  
  
  
 帰ろうとした私の手を、ことりさんは離してくれなかった。 
  
15:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:33:56.56 ID:nZJI/gt30
  
  
 鞠莉「Model?」 
  
 ことり「そうなの! 今度ファッションショーがあるんだけどね、そのモデルさん!」 
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