6:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:34:20.91 ID:dpfaJ9At0
 ハギヨシ「三十分」 
  
 咲「は、い?」 
  
 ハギヨシ「三十分待ちます。その間に食事を用意しておきますから。何も食べてないんでしょう?」 
7:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:35:19.67 ID:dpfaJ9At0
 咲の仕事部屋でもある書斎ほどではないにしろ、彼女の部屋は全体的に甘い匂いがする。 
  
 ブラックデビル・チョコレート。 
  
 咲が吸っている煙草の銘柄だ。 
8:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:35:56.70 ID:dpfaJ9At0
 咲のために用意した食事が出来上がり、テーブルに並べる。 
  
 今日のメニューはコンソメスープとレタスをたっぷり使った照り焼きチキンのサンドウィッチだ。 
  
 小食の咲にいかに効率よく野菜と肉を食べさせるか、とハギヨシが真剣に考えたものである。 
9:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:36:39.49 ID:dpfaJ9At0
 ハギヨシ「お疲れ様です、咲先生」 
  
 イスに腰掛けたタイミングで、カフェオレの入ったカップを差し出す。 
  
 咲「……ありがとうございます」 
10:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:38:01.38 ID:dpfaJ9At0
 メガネを外すのも忘れているのか、 
  
 ムッとした表情のまま咲はサンドウィッチを頬張った。 
  
 流石にやりすぎたかとハギヨシは苦笑し、咲の隣へと腰かけ手を伸ばす。 
11:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:38:43.29 ID:dpfaJ9At0
 ハギヨシ「いえ。私も咲に意地悪しすぎました。すみません」 
  
 そう囁いて顔を覗き込めば。 
  
 その頬が薄紅色に染まる。 
12:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:39:33.34 ID:dpfaJ9At0
 ハギヨシが不在なのをいいことに、原稿を後回しにして 
  
 ため込んでいた小説を読みまくっていたのが今回の原稿が遅れた原因らしい。 
  
 素直に謝った咲にハギヨシは苦笑いし、 
13:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:40:12.76 ID:dpfaJ9At0
 角度を変え、体位を変え、 
  
 何度も何度も交わって。 
  
 やがて眠りに落ちた。 
14:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 16:41:16.15 ID:dpfaJ9At0
 咲とハギヨシが付き合い始めたのは、咲が高校2年の時。 
  
 友人の衣を通じて出会い、互いに惹かれあって、いつの間にか恋人同士になっていた。 
  
 そんな二人が付き合い始めたばかりの頃。 
15:名無しNIPPER[sage]
2017/12/16(土) 16:41:34.62 ID:oS0cM9pSO
 誰? 
18Res/7.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20