アナスタシア「雪女」
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60: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2017/12/17(日) 18:10:33.92 ID:sV3pFbv90
アーニャ「たまに言葉を知らないフリしないといけないのが面倒だけど、ママを見てると確かに便利だったのよね、このしゃべり方」

アーニャ「……だから、できる限り誰かと話すときはこのしゃべり方を通したかったんだけど」

アーニャ「貴方のせいで台無しよ」

モバP「いや、責任転嫁が過ぎるだろ」

朋「……ね、ちょっと気になってたんだけどさ」

朋「ママって、あの雪女のこと?」

アーニャ「ダー」

アーニャ「アーニャがずっと小さいころから一緒にいて、育ててくれた大切なママよ」

アーニャ「……本当のパパは氷付け、本当のママは失踪」

アーニャ「だから、アーニャのママはママだけだったの」

モバP「……」

聖「……あの、アーニャさんってどうして取り憑かれてたんですか?」

アーニャ「……そうね、そこの猫に興味ないって一蹴されたけど、ヒジリが言うなら教えてあげるわ」

みく「誰がそこの猫にゃ」

アーニャ「雪女の伝承って知ってる?」

朋「……結構いろいろな伝承があるわよね、あれ」

アーニャ「あー、それもそうね……じゃあかいつまんで説明するわ」

アーニャ「昔々あるところに、パパがいたわ」

みく「すっごい昔話の始まり方にゃ」

アーニャ「パパはある日、雪山の中でママと出会うの」

アーニャ「二人は互いに一目ぼれして……一夜限りの契りを交わすわ」

聖「わ、わぁ……!」

アーニャ「そして翌日。別れ際に約束するの」

アーニャ「今日のことを……私のことを絶対に誰にも言ってはいけない、って」

朋「ん……よく聞く雪女の話ね」

朋「……ってことは、この後」

アーニャ「ダー。パパは秘密をしゃべってしまいます」

アーニャ「相手はアーニャの本当のママ……結婚する直前に隠し事をすべて話しておきたいってね」

アーニャ「で、ママは、楔からそれを聞いてしまった」

聖「……えっと、アーニャさんのお父さんに刺さってたってこと……?」

アーニャ「ダー」

アーニャ「……もう会いに来ないようにする楔を刺してたわ」

聖「どうして……?」

アーニャ「異種の契りはご法度でしょう?」

聖「……」

みく「それならその話をしないような楔も刺しておけばよかったんじゃない?」

アーニャ「その通りね……でもママは刺さなかったの」

アーニャ「パパのことを信じたかったみたい。一夜とはいえ愛し合ったのだから、きっと約束を守ってくれるって」

みく「……ふーん」


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