晶葉「できたぞ助手! アイドルがどんな暗示にもかかってしまうスイッチだ!」
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6:名無しNIPPER[saga]
2017/12/27(水) 11:34:35.70 ID:6dMOfYBX0

晶葉「しかし助手、動画が終わってから気づいたのだが……二人ともイチャイチャしてないな」

P「いわれてみれば」

晶葉「思うに、普段の助手と私を再現しきれていないのが問題ではないか?」

P「なるほど。確かにいつもと違うと思ったが、美嘉が晶葉になりきってなかったな。俺もつい受け身になってしまった」

晶葉「ああ。これではいつもの自分たちを客観視するという目的が達成できない。もう一度見るぞ」

P「仕方ない。もう一度見るしかないな」

凛「二人とも動画が見たいだけなんじゃ……」

美嘉「というかプロデューサーと晶葉は普段、どういうふうに見てるの?」

P「いつもなら動画の途中で、晶葉が猫の真似をし始めるんだ」

凛「えっ?」

晶葉「つい癖でな。にゃーんと言いながら助手の身体に頬をこすりつけたりするぞ」

美嘉「えっ?」

P「それで俺も動画にならって晶葉をあしらうわけだが……そう、例えばこのシーンだ。猫がにゃーんといいながら飼い主の手に頬ずりする。飼い主が顔を撫でる。猫がうっとりする。撫でるのをやめる。猫がまたにゃーんと頬ずり。飼い主がまた撫でる。猫がうっとりする。エンドレス。普段の俺と晶葉なら、二人でこの一連のシーンを再現するわけだが……どうした、二人とも」

晶葉「なんだかハバネロみたいな顔色になっているが」

美嘉「り、凛……? さっきいったよね。辛かったら代わってくれるって……」

凛「ごめんね美嘉。私、犬派だから」ノーサンキュー

美嘉「いまそれ関係なくない!?」

凛「あるよ、うん。すごくある。だって犬派の私がにゃーんとかいっちゃったらイメージダウンするでしょ? それにこの二人のクレイジーな距離感を対して確認せず、闇雲に藪蛇した美嘉がすべての責任を負うのが物事の道理だと思うんだよね」

美嘉「せ、せめて半分こに――」

凛「やめてください(恥ずかしくて)しんでしまいます」

美嘉「アタシはいいの!?」

凛「犠牲は少ないほうがいいし」

美嘉「冷酷無情! 冷酷無情!」

晶葉「話はついたな? 再生するぞ」

美嘉「ちょっ、ま」


 ――にゃーん。


晶葉「ほら、美嘉。ちゃんと真似をするんだ」

美嘉「は、恥ずかしいよ……///」

P「最初は誰だってそうだ。けどな、美嘉。できるとかできないとかじゃないんだ。やるかやらないかなんだ。人生における本当の失敗は、挑戦しないことなんだ。挑戦しなければ人は何も得られない。挑戦して初めてその手になにかつかむことができる。たとえつかんだものが間違いや誤りであったとしても、それを次に活かすことができる。挑戦するということ自体が人間にとってプラスになるんだ。だから、少しだけ勇気を出してほしい。大丈夫だよ、美嘉ならできる」

美嘉「プロデューサー……うん、アタシがんばる……!」

晶葉「物凄い言いくるめを見た」

凛「これはひどい」


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