44: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/30(土) 10:49:45.07 ID:8F8qoQQF0
それからふたりでひとしきり歌って、ああ楽しかった、ラストにあと1曲歌いましょうってときになって、大切なことを思い出した。
いけない。忘れるところでした。
かばんから包装紙に包まれた箱を取り出す。
「乃々ちゃん、これをどうぞ」
「え? な……なんですか、これ?」
「いままでがんばってくれたご褒美と、明日お仕事デビューのお祝いです」
乃々ちゃんは驚いたように目を丸くしたかと思えば、くしゃりと顔を歪ませた。
震える手で受け取ってくれたあと、ぎゅっと箱を抱きしめた。
「ご褒美……お祝い……。もりくぼ、いつもご迷惑ばかりかけているのに……」
「開けてみてくれますか」
こくん、と頷いて包みを解いていく。
「……わぁ」
箱から出てきたのは1本のリボン。
淡い緑色、乃々ちゃんの優しいイメージカラーにぴったりリボンだった。
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