66: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/30(土) 17:26:01.03 ID:8F8qoQQF0
「普段からまゆに頼りっぱなしで。俺はただの役立たずなのに、あの子の人気のおかげでいままでなんとかなって。そのたびにすごいですって言われて」
「……」
「あの子の気持ちも知ってるのに。婚約者がいて、まゆの気持ちに応えてあげられないのわかっているのに。俺はそれに気づかないふりをして、まゆの気持ちに甘えていたんです」
「……」
「だからせめて仕事でその気持ちに応えようと寝る間も惜しんでやってきたのに、こんなときに倒れて……」
あっ……。
「これ以上、まゆに迷惑をかけるわけにはいかないんです。俺が、やらないと……」
ああ。
そうか。そうだったんだ。
私のせいだったんだ。
「ごめん、なさい……」
私が想いを寄せるたびに、あの人はその想いに応えようとして。
私があの人のためにがんばろうとするたびに、あの人もがんばろうとして。
結果として、プロデューサーさんは倒れてしまった。
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