362:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 07:43:52.08 ID:0T0gNrZA0
 おつおつ 
 避難・保護が最優先とは本当に大変だな… 
363:名無しNIPPER[sage]
2018/03/19(月) 21:57:40.88 ID:6ib2LpGB0
 乙 
364: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/03/22(木) 12:22:29.03 ID:gNRjXRdj0
 鉛弾に撃ち抜かれ、右尾翼が千切れて後方へと吹き飛んでいく。穴だらけになった左翼も、機内に鈍い音を残してへし折れる。 
  
 〈クソッ、シセイセイギョフノウ!!〉 
  
 〈ダメダ、オチル!!〉 
365: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/03/22(木) 12:27:56.53 ID:gNRjXRdj0
 《葛城ちゃん、どーすんの!?》 
  
 《ここまで来たら突っ込むのみ!全機、陣形展開継続!》 
  
 「敵編隊の迎撃は?」 
366: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/03/22(木) 12:30:26.57 ID:gNRjXRdj0
 生存者の安全性という観点から反撃の手が大きく限られる私達に対し、敵には殆ど“枷”が存在しない。そして深海棲艦共は彼我の物量差に圧倒的な自信があるようで、自軍の損害に関してもまるで頓着しなかった。 
  
 《うわぁっ!?》 
  
 《Shit!!》 
367: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/03/22(木) 12:43:05.63 ID:gNRjXRdj0
 まるでそうあることが当たり前のように、甲板上の至る所で“彼女”達は佇んでいた。 
  
 崩落し、瓦礫の山と化した家屋の上に。 
  
 原形を留めぬほどに激しく損壊した屍が無数に転がる十字路の真ん中に。 
368: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/03/22(木) 23:03:43.78 ID:gNRjXRdj0
 《軽巡由良より旗艦、右舷側にも“ヒト型”を多数確認!リ級、ル級各2隻、軽巡ツ級3隻、空母ヲ級2隻!この内、ル級は片方がflagshipと思われます!》 
  
 《うっそでしょ……》 
  
 私のすぐ後に続いた、由良の殆ど絶叫に近い報告の声。それを聞いた葛城が小さく呻き、私も全身から血の気が引いていくのを感じた。 
369: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/03/22(木) 23:39:50.90 ID:gNRjXRdj0
 操縦席の中を、戦闘機としては異質な丸い影が一瞬通過する。直後、彩雲隊の左手を飛んでいたグラマンが両翼から炎を吹き出した。 
  
 《Oh?my?god!!?Ribbon-06?down!!》 
  
 《由良より旗艦、敵機種は全て【オニビ】!数は20弱、なおも追撃してきます!!》 
370: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/03/23(金) 00:38:43.48 ID:VUcUYjAI0
 不幸中の幸いは、私達の離脱運動が学園艦に対して“横断”の動きであることだ。 
  
 当たり前の話だが、船は“全長”に対して“全幅”は圧倒的に短い。大洗女子学園の全幅なら、対空砲火を回避しながらの飛行であることを踏まえても10秒に満たない時間で横断しきれる。 
  
 《5時方向から更に【オニビ】の編隊!此方も数は20前後!》 
371:名無しNIPPER[sage]
2018/03/23(金) 17:15:14.06 ID:bYqhjimA0
 おつおつ 
 厳しいってレベルじゃねえw 
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