ボク/ワタシが如何にして時間の夢を美穂さんと見るのか
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11:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:28:26.34 ID:cO+HlQy0o


 飛鳥さんと出会った場所から歩いて数分もしないところにオシャレなカフェがありました。静かだけどなんとなくかわいらしい雰囲気のお店です。こういうところを穴場というのかもしれません。
 ウッドテーブルの隅にそっと置かれた木造の小さな黒猫を見て、思わず指でツンと触ってみます。ボクほどではないですが、なかなかカワイイ子ですね。

「いらっしゃいませっ、ご注文をお伺いします!」

「すまない、私はホットコーヒーをいただけるかな?」

「あ、ボ……じゃない。えっと、ワタシはホットミルクでお願いします」

「ホットコーヒーにホットミルクですね、かしこまりましたっ。店長、オーダー入りまーす! ホットワン、ミルクワンでーす!」

 てててと元気よく調理場へと駆け寄りオーダーを通すウェイトレスさん。ハキハキとした元気の良い受け答えは好印象ですね。悪い気はしません。

「ふふ、ミルクか。随分と可愛いものを頼むんだね」

「そういう飛鳥さんは相変わらずコーヒーが好きなんですね」

「コレがないと、まだ飲めないけどね」

 飛鳥さんは片目を閉じながら、スティックシュガーを指で持ち上げて見せる。
 可愛らしいことを言っているはずなんだか大人の余裕のようなものが窺えて、やっぱりボクの知る飛鳥さんとは少し違っているように見えます。



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