ボク/ワタシが如何にして時間の夢を美穂さんと見るのか
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34:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:41:43.78 ID:cO+HlQy0o


    +05


 ここが未来だったとしても、当然のように陽が昇り、そして沈んでいく。ボクにとってはどうしようもなく普通ではない特別な一日だったとしても、世界はいつものように変わらず動いているのですから、自分の存在が如何にちっぽけなものなのかを自覚させられてしまいます。
 なんて、殊勝に思えるほどにボクは達観もしていなければ、自分を低く見積もっているわけでもありません。なんせボクは世界一カワイイ十四歳なんです。
 ……とは言えまあ、少なからずそういう気持ちを抱く気にもなる、というだけで。ある程度は心が身体に引っ張られているのかもしれません。
 或いは、大きすぎる不可思議な経験によってボクの心境に多少なりとも変化をもたらしてしまったのか。飛鳥さんが言うところの、思春期の万能感に。
 いや──でも、飛鳥さん曰く、そうはならないみたいですけれど。
 詳しい事情は知りませんが、ボクはこの未来でも思春期のように突き走って行動をしているようなので、三つ子の魂は存外変わらないというものなのかもしれません。
 …………そもそもボクは勢いで行動をするようなタイプではない、と思います。いえ、たぶん。きっと。おそらく。


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