魔法使い「フンッ! フンハッ!」
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8:名無しNIPPER
2018/01/08(月) 21:23:07.52 ID:SpRwY0O20
外套の内側から取り出したのは、ハルニレの枝を削ってつくられた上質な杖だ。
魔法使いはこれを焦点具として使う。
魔術の行使には欠かせない魔法使いの生命線だ。

男「杖などいらぬ!」バキッ

魔法使い「え、ちょ」

男の掌で杖が木っ端微塵に砕けた!

魔法使い「ちょ!? 杖がぁ!」

木々がざわめく。男の奇行に抗議しようと口を開いた瞬間である。
魔法使いは妙な気配を感じた。
この気配は……知っている! 山の中で感じた生き物の息遣いだ。
これはもしや、囲まれている!

魔法使いはおそるおそる周囲を見渡した。そして見つけた。
茂みの向こうから、てらてらと光る灰色の肌が見えた。
筋肉質の腕を地につけ、四足歩行で近づいてくる。

男「私はかつての勇者。そして彼らが私の仲間――」

マッチョ「フンハッフンハッ」

マッチョ「フンハァーーッ!」

光る汗。筋肉。大勢の筋肉たちに囲まれ、かつて勇者だった男が不敵に笑った。

男「――武闘家だ」

魔法使いをめがけて、四方から大勢のマッチョが飛びかかってきた!



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