103: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/12(金) 18:48:30.05 ID:cIisLjGgO
 勇者「勘違いしないでほしいんだけど。勇者ってのは、ある一点に優れてるわけじゃないんだ」 
  
 戦士「……?」 
  
 勇者「なんでもオールマイティーにこなす。戦士みたいな魔法を使えないかわりに、腕力に一点振りしてるではなく」 
  
 戦士「それがどうした」 
  
 勇者「魔法剣士に特性は近いと思うよ。両立させるという意味では。ピオリム」ポワァ 
  
 戦士「むっ……!」 
  
 勇者「意味がわかったろ? 自分で自分をサポートできるんだ。スクルト」ポワァ 
  
 戦士「くっ、ま、まずい」ダダダッ ブンッ 
  
 勇者「全部の呪文をカバーしてるわけじゃ、ないんだけどねっと」ヒョイ 
  
 戦士「そっちか!」ブンッ 
  
 勇者「あらよっと」ブンッ 
  
 ――ガキィンッ―― 
  
 戦士「……くっ」ギリギリ 
  
 勇者「ね? タネがわかればしょーもないだろ?」トンッ 
  
 戦士「なるほど、たしかに。勇者とやらは便利だな」 
  
 勇者「前衛、後衛、どっちでもできるからなぁ。ただ、特化はできないけど」 
  
 老人「弟子よ」 
  
 武闘家「はい、師匠」 
  
 老人「どっちが勝つと予想するアル」 
  
 武闘家「五分五分じゃないでしょうか。自魔法サポートは良いですが、自力の勝負で男の方が負けてる気がします」 
  
 老人「アイヤー。本気で言うとるアルか」 
  
 武闘家「ち、違うんですか?」 
  
 老人「お主の目は節穴ネ。あれはただ教えとるダケよ」 
  
 武闘家「……」 
  
 老人「ワシとオマエみたいな関係ネ。まだ全然ホンキじゃないヨ」 
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