勇者「ニートになりたい」
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38: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/10(水) 17:58:35.43 ID:WsvInrNpO
【アルデンテの村 酒場】

村娘「きゃっ、もう、勇者さまったらぁ」

偽勇者「ぎゃっはっはっ! キミかわいいねぇ!」

村娘「いやん。ねぇ、勇者様ぁ、本当に魔王討伐なんてできるんですかぁ?」

偽勇者「おう! あったりまえよ! この俺にまかせておけばなぁ〜んにも心配いらねぇ!」

村娘達「きゃーーっ! 勇者様素敵ぃ〜っ!」

魔法使い「……あ、あれが、勇者」

戦士「なんとも、下衆な」

僧侶「あらあらぁ〜」

魔法使い「本当に勇者なの?」

偽勇者「愉快愉快! おらぁ、酒だ酒だ! もっと酒持ってこんかーーーいっ!」

店員「ハイ! ただいま!」

戦士「おい」

店員「お客さん、悪いね。見ての通り忙しくて」

戦士「注文じゃない。あれ、勇者っていう証拠あるのか?」

店員「シーッ! 聞こえますよ! アレなんて言っちゃ!」アタフタ

戦士「聞こえてもかまわん」

店員「まったく。……で、なんですか?」

魔法使い「名を騙ってる偽物じゃないの? ってこと」

店員「めっそうもない! あのお方は本物ですよ!」

僧侶「どうしてそう思われたんですかぁ?」

店員「雷魔法ですよ! 伝承にあるでしょう! 勇者しか使えないと記録にあるあの!」

魔法使い「雷魔法……? まさか、ライデイン?」

店員「えぇ、えぇ。そのまさかです。勇者様は雷魔法を使って木を真っ二つに。それはもう、シュババ〜っとやっちゃったんです!」

僧侶「それは、妙ですねぇ」

店員「妙なんてもんじゃありませんよ! まさかこんな国境ハズレの村に立ち寄ってくださるなんて奇跡です! あとでサインをいただかねば!」

戦士「伝説の魔法、ライデイン、か……」

魔法使い「勇者、なの? アレが?」

偽勇者「あーっはっはっはっ! 笑いが止まらねえ!」



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