656: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/02/18(日) 17:05:28.80 ID:h4MucOXBO
勇者「へぇ」
姫「雨があがれば、太陽がさしこむ。一輪の薔薇が咲いてます。学者たちの研究でもよくわかっていません」
勇者「そりゃー、神秘的なお話で」
姫「お城にいけば、ありますわよ」
勇者「どこに……どうせ宝物庫だろ」
姫「観賞用ですから厳重に保管してありません。わたくしの部屋にあります。鏡の前に」
勇者「あ、そう。……鏡?」
姫「ええ、そうですけど」
勇者「そう……そうか……偶然……だよな?」
姫「……?」
勇者「……気にしないでくれ。それと、返しとく」ジャラ
姫「これは、王家に伝わるアクセリー?」
勇者「姫ちゃんに足さされた時に貸し出されたんだ。ちゃんと返しておくよ」
姫「わかりました。お父様には、拾ったと伝えておきます。……あの、勇者」
勇者「なに?」
姫「わたくしの、政略結婚まで、考えてくれて、あ、ありがとぅ」ポッ
勇者「……」ぞわぞわっ
姫「は、ハーケマル王子との婚姻は、きっと、延期されるでしょう」
勇者「う、うん。いいよ」
姫「あ、あのっ、次は、いつ来る……?」
勇者「そのうちに」
姫「お父様も、勇者に、会いたがってましたし……その、もしかしたら、け、けけけっ、結婚相手が変わるなんてことも」
勇者「さてっとぉ」テクテク
姫「どこ行くんですの。まだお話の途中ですが」ガシッ
勇者「……」
姫「勇者なら、王族とも、肩を並べてもおかしくないというか、メイドを側室として迎えて、わたくしと」
勇者「姫ちゃんッ!!」クワッ
姫「は、はいっ!」
勇者「……」ジー
姫「あ……」ドッキンコドッキンコ
勇者「ライデイン」ボソ
姫「……えっ⁉︎ えぇぇぇぇっ⁉︎」ビリビリ
勇者「出力は抑えてある」バチバチ
姫「」プスプス
勇者「結婚なんか人生の墓場だっ!!不吉なこと言ってんじゃねーぞ!!」クルッ
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