47:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 20:52:04.25 ID:QxgIwWOp0
 「ほら、覗いてみろ」 
  
  プロデューサーさんが机の下を指さすので、私はおばけか猫でもいるのかと、恐る恐る机の下を覗き込みました。 
  そこには銀髪の、私と同年代くらいの女の子がいました。 
  
 「ど、どうした……親友」 
  
  声は小さく、覇気がありません。 
  親友とはプロデューサーさんのことを指しているようですが、とても親友同士には見えませんでした。 
  どう見てもアイドルとプロデューサーでした。 
  
 「輝子、ちょっと出てきてくれ。新人アイドルの森久保乃々だ。俺の新しい担当アイドル。 
  森久保、こっちは星輝子。ほら、以前名古屋で撮影かわってもらっただろ? あの時、出る予定だった子だ」 
  
 「あぁ……あのとき変わってもらった……。その説は……どうも助かったフフ……」 
   
  輝子さんは机からのそのそと出てくると、私に軽く頭を下げました。 
  長い銀髪にはところどころ寝癖がついていて、着ている服は、奇抜なデザインと色調でした。 
  
  黄緑色の下地にたくさんのキノコがプリントされたTシャツがどこで売っているのか、私には想像もつきません。 
  
  彼女が出てきた机の下には小さなプランターがあって、 
  そこでは見たこともない様々な色のキノコが育てられていました。 
  
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